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2012年07月の記事一覧

【カテゴリ】未分類

「合同説明会」をどう生かすか③

会場ではどう行動するか2

●知らなかった学校の『発見』
また、せっかくの機会ですから、事前にチェックした学校以外の学校にも触れたいもの。そこで、話を聴きたかった学校のブース訪問が終わったら、ざっと会場全体を歩いてみます。長い行列ができている学校、掲示やパンフレットが目を引く学校、先生の印象が好感を持てる学校……そうした気になる学校を書き出し、会場入り口のボードで所在地を確認して、通えるか確認するのです。通えそうだったらブースを訪ねてみましょう。
いきなりで、何を聴いていいかわからなかったら、正直に「この会場ではじめて知った
のでまだ何もわかりません。初歩的なことから教えていただきたいのですが・・・・・・」と申し出れば、概略を話してくれます。話を聴いて興味が湧いたら、学校で開く「学校説明会」の日程を聞いて、訪ねればいいでしょう。
長蛇の列ができている学校ですが、列に長時間並んで貴重な時間を使うよりは、他の学校のブースを訪ねたほうがいいと思います。こうした人気校は、「合同相談会」の場ではなく、「学校説明会」に行くようにすればいいのです。

●「ミニ説明会」や講演は聴いておきたい
学校が集まって開く小規模の「合同相談会」では、参加校による「ミニ説明会」があることがあります。同じ椅子に座って、各校の説明を通して聴くと学校の違いがよく見えるもの。お子さんが受けるつもりがない学校でも聴いていると、学校の多様性がよくわかったりして、お子さんが受ける予定の学校がどこに特徴があるのか間接的に気づいたりします。
話をする先生の話す内容、キャラクターから、堅い学校か、柔軟な学校か、想像できたりもします。ですから、時間があるならこうした「ミニ説明」も聴いてみるといいでしょう。
講演も、会場入り口に、時間とともにテーマが掲示されているでしょうから、関心があるテーマだったら聴いてみることをお勧めします。

●家族で出かける
毎年、入試本番近くになって夫婦間で、あるいは祖父母と、受験校を巡ってトラブルになるケースがあります。
それまで本人と母親の二人が中心で受験生活を送ってきたものが、受験校を決める段になって、父親が、祖父母が受験校に難色を示す、というパターンが多いのです。父親にしても、祖父母にしても、自分の頃の学校のイメージを払しょくできないでいるのです。
直前になってそんなゴタゴタが起きないよう、早いうちから父親、祖父母にも最近の受験事情を知ってもらう必要があります。
「合同相談会」は、最近の学校の様子を知ってもらう絶好の機会なのです。

2012/07/03 10:00:08

【カテゴリ】未分類

「合同説明会」をどう生かすか②

会場ではどう行動するか1

●該当する校名を書き出す

参加するにあたっては、事前に以下の準備をしておきたいもの。
これから受験・入学手続きまで使う受験ノートを1冊用意して、受験に関することはすべてこのノートに記入していくようにすることをお勧めします。
MAPで、お子さんに該当する学校(男の子なら男子校と共学校、女の子なら女子校と共学校)のピックアップが終わったら、次にその学校のページを開いてみます。一通り読んで、ちょっとでも良さそうだなと思った校名は書き出しておきましょう。
「受験案内」にはMAPと同時に偏差値表もついていますから、校名の後に偏差値も記載しておくようにします。今後模擬試験を受けるごとに、お子さんの学力から大きく離れた学校は校名に線を引いて除外していくようにすればいいのです。


●ブースでのやり取り

ブースを訪ねようと思う学校については、事前にHPを見てみます。HPを見てさらに知りたくなったこと、HPではわからなかったこと、聞きたいことをノートに書き出して出かけましょう。
ブースに赴いたら、まず次のことを話すといいでしょう。
1 その学校について話を聞くのははじめてか、前に聞いたことがあるのか……はじめてなら全体的な話をしてくれますし、前に聞いたことがあるならこちらの質問に答えてくれます。
2 カリキュラムのこと、入試のこと、進路のこと、生活指導のこと……といったように、今回聞きたいことがはっきりしているなら、「○○についてお聞きしたいのですが」と冒頭に話せば、そのテーマについて詳しく説明してくれます。
3 その会場で何校も回る予定があり、1校に時間を取れないなら、最初にそのことを断れば手短に説明してもらえます。

質問は、その学校独自のことでなくても構いません。その学校が付属校なら「付属校のいいところはどんなところですか?」、女子校なら「女子だけで過ごす意義はどこにあるのでしょう?」といった一般的なことを聞いてもいいのです。

また、最近は「コース制」をとる学校が増えているので、その学校の「特進コース」と一般的なコースとではどこが違うのか確認しておくことが大切です。「コース制」は学校によって違いが大きく、入学後は授業時間数から教材・講習まで別という学校もあれば、名称だけで実質的にはほとんど差がないという学校もあります。
また、進級時に成績による入れ替えがあるのかも大事なポイントです。その学校の「コース制」はどのようなシステムなのか、この機会を利用して聞いてみましょう。
2012/07/02 10:00:06

安田 理

【プロフィール】
東京都出身。早稲田大学卒業後、(株)学習研究社入社。
雑誌の編集長を務めた後、受験情報誌・教育書籍の企画・編集にあたる。教育情報プロジェクトを主宰、幅広く教育に関する調査・分析を行う。教育情報編集部長を最後に同社を退社。
2002年、安田教育研究所を設立。講演・執筆・情報発信、セミナーの開催、コンサルタントなど幅広く活躍中。

【WEBサイト】
http://yasudaken.com/