ワーキングマザーの受験準備
●お父さんの協力が得られる場合
最近はお父さんが大変熱心になっています。お父さんの協力を得られるということであれば、今のうちに受験予定校の出願から試験当日、合格発表、入学手続きといったスケジュールを大きな紙に書いてリビングに張り出し、お互いが有休取得が可能な日、不可能な日を書き出して、どの時点でどのような役割分担にするか、決めておくといいでしょう。
前回も言いましたように、受験に失敗は許されません。「なんとかなるさ」式のその日その日の場当たり的な対応では危険すぎます。各日にそれぞれがどう行動するのか、前もって決めておいたほうが安全です。
●お父さんの協力が得られない場合
お父さんが単身赴任している、この時期仕事がものすごく忙しくて協力してもらえない、そもそも中学受験に反対している……と、協力してもらえないケースも多いかと思います。
お母さんにかかるプレッシャーはその分大きいと思いますが、前号で述べたことを一つ一つ着実にこなしてください。子どもも受験生だからと甘やかすことなく、日常生活の手伝いはこれまでどおりきちんとやらせましょう。
また、勤務先に早めに事情を話して、休暇・遅刻・早退の了解をとっておくといいでしょう(不合格が続いた場合は思いがけず何日にも渡ることがあるので、そのことも耳に入れておきます)。
●働いていることのメリット
仕事があって、直前の得する情報を得られる説明会に足を運べない(最近は何回も足を運んでもらうために情報を小出しにする学校もあります)かもしれません。ですが、出題傾向・配点・採点基準など細かなことに神経質になる必要はありません。むしろ学力をつけることに集中してどっしり構えたほうがいいでしょう。
仕事を持っていれば、神経が受験だけに向いてしまわず、お子さんにとっては救いになる部分があり、これが子どもの精神衛生には案外よかったりします。
専業主婦の家庭では母親が受験にのめりこむあまり、あふれる情報に振り回されたり、ネットの掲示板上やクチコミの噂に惑わされて、受験の本筋以外の部分で右往左往し、子どもを落ち着かなくしてしまうケースもしばしば目にします。
わが家の受験生活の様子を冷静に眺める、わが子を第三者として客観視する、そうした姿勢で受験に臨んだ家庭のほうが、お父さん・お母さんが熱くなりすぎた家庭よりむしろうまくいくことが多いのです。
また、仕事をしていれば、取引先や顧客との間で思うようにいかない経験をいくらでもしていると思います。そんなときカリカリしますか? 取引先や顧客相手では怒れないはずです。そんなときには無意識のうちに相手にどう対処するか考え、行動しているはずです。
これから時間がなくなるにつれ、お子さんの真剣みが足りない態度に接するとついカーッとなりがちです。そんなときには仕事場での経験を生かしてほしいのです。
このように考えれば、働いていることが必ずしもマイナスではないということがお分かりいただけるでしょう。

