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家の手伝いが世界を広げる

 入学手続きを終えて、「これで長かった受験生活もようやく終わった」・・・・・・と、安堵されている方が多いのではないでしょうか。が、なかには、何をする気も起きず、エアポケットにでも入ったかのような空虚感にとらわれているお母さんもいることと思います。
 
 いいではありませんか。
 これまでさんざん頑張ってきたのですから、少しお休みしましょう。
 お子さんと離れて、自分だけの時間を持ってください。これからは自分の時間を充実させる――それが大切です。ハッキリそういう意識を持たないと、これまでのクセで何事にも手を出し、口を出す状態が続いてしまいます。
 
 お子さんももう中学生。これからは面倒を見るのでなく、少しずつ自分のことは自分でやらせてください。家の手伝いもさせてください。
 
 この間、新聞を読んでいたら、幼稚園の園長さんがこんなことを書いていました。
「若いお母さんのなかには、家でお湯を沸かしてお茶を淹れるという経験をしてこなかった人がいる。いつもペットボトルで、お茶も工業製品という感覚。勉強さえしていれば、親は満足していた、という育てられ方をしたようだ」
 事態はここまできているのかと、ちょっとビックリしました。
 
 急須、湯のみ、茶たく・・・、煎茶、抹茶、玉露・・・お茶を淹れるだけでも、語彙が増え、世界が広がるものです。手伝いをするということは、単に親を助ける、労働をするということだけではないのです。手伝いを通じて自分の世界が広がるのです。

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安田 理

【プロフィール】
東京都出身。早稲田大学卒業後、(株)学習研究社入社。
雑誌の編集長を務めた後、受験情報誌・教育書籍の企画・編集にあたる。教育情報プロジェクトを主宰、幅広く教育に関する調査・分析を行う。教育情報編集部長を最後に同社を退社。
2002年、安田教育研究所を設立。講演・執筆・情報発信、セミナーの開催、コンサルタントなど幅広く活躍中。

【WEBサイト】
http://yasudaken.com/