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2009年06月の記事一覧

【カテゴリ】未分類

夏期講習がない期間は普段できないことを

この夏、お子さんを夏期講習に通わせるご家庭が多いのではないでしょうか。が、そのとき、「暑い夏、家にいても勉強がはかどらないから行かせる」と親が考えていると、子どももなんとなくゆるい気持ちで参加しがちです。

 講習料は高いということ、講習料を倹約して家で勉強するお友だちもいるということを話し、「講習料が無駄にならないようしっかり勉強してね」と、始まる前にきちんと話しておくといいでしょう。

講習のテキストが渡された段階で一緒に開いてみて、「こんなことを勉強するのね。おもしろそうね。」と、親が関心を持っていることを感じさせるのもやる気を起こさせる手です。また、漫然と通うことがないよう、予復習をどの時間帯にどのようにするか、始まる前にお子さんと話し合って決めておいてください。

そのように夏期講習に向かう意識を作り、具体的な勉強の手順を決めておくことが、夏期講習の効果を高める上でとても有効です。

受験学年でなければ、講習のない期間は講習期間中と同じようにするのではなく、極力別のことをしましょう。

 今の子は昔の子と比べて情報をたくさん持っているので、なんとなくいろんな経験もしているように錯覚していますが、実際には実体験はかなり乏しくなっています。映像を見て知識としては知っていても、自分で体験したこととなるととても少ないのが実情です。

長期旅行するなどという大げさなことをしなくても、できることはいくらでもあります。どこに出かけるかは、ついお父さんやお母さんが提案しがちですが、まずはお子さんにやってみたいことを聞いてみてください。お子さんの口から何も出てこないようでしたら、お子さんの普段の様子から興味を持っていそうなジャンルの博物館、スポーツの試合、演奏会などを候補としてみてはどうでしょう。

 またせっかく時間があるのですから、山や海、湖、川など自然の中に出かけることもお勧めです。早起きすれば結構遠くまで行けるものです。

 この夏を、お子さんの好きなことを思いっきりさせてあげる時間、そうしたものをまだ持っていなければ、興味を持って打ち込めるものを見つける時間にして欲しいのです。

2009/06/29 18:28:18

【カテゴリ】未分類

お母さんの姿勢が子どもの自立に影響

 中学受験は、自立できている子ほど合格するという話を聞いたことがあると思います。

先日会ったある女子校の校長から、こんな話を聞きました。その学校は、「自分たちが過ごす場所は、自分たちの手で清掃する」ことを教育方針にしています。ですからトイレも、毎日自分たちで交替で掃除しています。
 ところが保護者会で、母親たちから「PTAでお金を出しますから、トイレ掃除は業者にやらせてください」という声が出たとのこと。

 校長は、嘆いていました。「嫌なこと、面倒なことは、お金を払ってみんな外の業者に委託する。またそうしたビジネスがとても繁盛する。困った風潮です」
 以前は、掃除を業者に頼むということなどありませんでした。引越しにしても、荷造りは極力家族でやったものです。それが最近のテレビCMを見ていると、何から何まで引越し業者がやってくれて、本人たちは体を引越し先に移動させるだけ。
 食事にしても、ファミレスの発達のお陰で、以前だったらたまにする程度だった外食が、ごく日常的な光景になっています。外食しないまでも、中食といって、デパートやスーパーの惣菜売り場やコンビニに行けば、容器のまますぐ家で食べられる状態のものがそろっています。電子レンジにかけさえすればOKな冷凍食品もあらゆるものがそろっています。
 家事の多くを「外注化」するお母さんの姿を見て育った子が、これからいろいろなことに出くわしたとき、自分自身でやり遂げようとするでしょうか。嫌いなこと、苦手なこと、困難なことを、人に頼らず自分自身の力で解決しようとするでしょうか。
 おいしくなくても(失礼)お母さん自身が作ったもの、へたでもお母さんがかけてくれたアイロン、ピカピカでなくてもお母さんが掃除機を動かす家の掃除。毎日のそうした姿が「自分のことは自分でやるものだ」という意識を子どもの中に育てるのだと思うのです。
 本の中の立派な話よりも、お母さんの毎日の姿のほうが、何倍も子どもへの教育力を持っていると思います。お母さん自身がなるべく自分の手で家事をすると同時に、子どもにもいろんなことをやらせましょう。

危なっかしいと、つい手を出してしまいがちです。壊されたり、汚されたりするのが嫌で、子どもがやろうとする前に止めてしまいがちです。
 何かにつけて口を出し、手をかけ、挙げ句の果てにストップさせる。そして自分自身もお金を払うことで他人の力を当てにする。そんなお母さんから自立した子が育つはずがありません。
 きついことを言いましたが、お母さんのふだんの生活ぶりが、いつのまにかお子さんに大きく影響するということを忘れないでください。

2009/06/03 17:20:08

安田 理

【プロフィール】
東京都出身。早稲田大学卒業後、(株)学習研究社入社。
雑誌の編集長を務めた後、受験情報誌・教育書籍の企画・編集にあたる。教育情報プロジェクトを主宰、幅広く教育に関する調査・分析を行う。教育情報編集部長を最後に同社を退社。
2002年、安田教育研究所を設立。講演・執筆・情報発信、セミナーの開催、コンサルタントなど幅広く活躍中。

【WEBサイト】
http://yasudaken.com/